今月8日(日)に岐阜県揖斐川町で開催された「いびがわマラソン」に出場していた男性ランナーが競技中に心停止となり、AEDを使用した救命処置で命を救われるという事案がありました。
——————————————————————————————————————————————- (中日新聞記事からの引用です)
八日に揖斐川町で開かれた「いびがわマラソン」(揖斐川町、中日新聞社、西濃地区陸上競技協会主催)で、ハーフに出場していた大垣市の男性(48)がコー ス上で突然倒れ、心肺停止状態になったが、大会の医療ボランティアらが自動体外式除細動器(AED)で救命措置し、一命を取り留めた。岐阜市内の病院に搬送された男性は、現在快方に向かっている。
実行委事務局によると、四十代の女性ランナーが十五キロ地点でうずくまっている男性を見つけ、声を掛けた。男性はその後に倒れて心肺停止となったが、近くの給水所にいた協賛企業の大塚製薬の社員と医療ボランティアの二人が対応した。
同マラソンでは、コース一キロごとにAEDを持ったスタッフを配置するなど、AED九十台を準備。大会前には、ランナーやボランティア、町職員など計六百 人に救護措置の講習を開いた。実行委の担当者は「ランナーの声掛けがあり、素早い対応につながった。今回の事例を教訓にして、より安全安心な大会を目指し たい」と話した。
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このいびがわマラソンで配備されているAEDは、東海警備でも販売している旭化成ゾールメディカルの「ZOLL AED Plus」です。毎年旭化成ゾールメディカル株式会社が協賛という形で100台近いAEDを大会運営者に貸与し、沿道などにAEDが配備されることとなっています。上記の事案ではそのうちの1台が使用され、尊い命が救われました。
同じ岐阜県内のマラソン大会では、春に開催される「ぎふ清流マラソン」でも同様に旭化成ゾールメディカルのAEDが配備されるとともに、会場ではAEDや心肺蘇生の体験コーナーも設置。会場を訪れた皆様にAEDを用いた心肺蘇生を体験して頂いております。
今年の体験ブースには、東海警備グループのうち、イベント警備等を手がける東警株式会社の特殊警備隊「Securia」(セキュリア)の女性隊員も参加。訪れた皆様にAEDの使用方法や心肺蘇生の方法をレクチャーしました。
スポーツ中の突然死の中でも、いわゆる「心臓突然死」が占める割合は非常に大きく、39歳以下で85%、40~64歳で88%、65歳以上で90%など、どの年齢層でも約9割を占めています。その多くは心臓がけいれんして心臓のポンプ機能が損なわれる「心室細動」によるものといわれていますが、このけいれんを取り除くのがAEDなのです。
この時期は各地でたくさんのマラソン・駅伝大会が開催されますが、マラソン中の心停止は10万人あたり0.54人発生するといわれています。発生場所別でいえば、ゴール地点で約4割、次いでコースの最後約3分の1の区間で約3割の心停止が起きているとの報告もあります。今回のいびがわマラソンの事例もハーフマラソンの15km地点(最後3分の1区間)で発生しています。また、昨年のぎふ清流マラソンにおけるランナーの心停止事案も、ハーフマラソンの15km地点での発生でした。
近年は沿道に多数のAEDや医療スタッフが配置されるマラソン大会も多く、その甲斐あって何名もの尊い命が救われていますが、救命処置は1分1秒でも早いに越したことはありません。医療スタッフのみならず、大会に参加される・観戦される多くの方が救命処置を身に付け、いざというとき迅速に救命処置を行っていただくことが望まれます。(もちろんAEDその他資機材の充実した配置も必要です)
また、心停止になってからの対応のみならず、心停止の前兆(激しい胸痛など)を周りの方が見逃さず、心停止となる前にその方を医療機関に搬送することもとても重要です。
ソフト面、ハード面双方が充実した、安全なスポーツ大会が今後増えると良いですね。
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